指揮ができるのに報連相ができないのはどうして-金鹿プレイ感想②
翠風ルートのネタバレ感想です。
メリセウス要塞までの細切れ感想。エーデルガルトやアガルタ、セイロス教の話はいろいろ書きたいしまとめるのも時間がかかるので次に回します。
もうクリアはしたんですが、書きたいこと整理しておきたいことが多すぎます。でもはやく最後のルートもしたい!時間が足りない!
つくづく、クロードはこのゲーム屈指のイケメンだと思う。
クロードはデフォルトの髪型のほうが好きです。エーデルガルトはひとつ結びのほうが少女らしくて可愛いし、ディミトリは更生感を出すために髪型変更しているんですが、クロードは変更せずにプレイしています。
人間は偏見から逃げられない
クロードの言ってることはわかるんですよ。理想にも賛同できる。
でもパルミラって、すごく軽いノリで戦争仕掛けてくるじゃないですか。紅花のナデルとか。偏見の問題なのかはちょっと疑問に思います。寒冷地のスレンが戦争を仕掛けてくるのはまだわかるんですけどね。ファーガスもあんまり恵まれた土地ではないけど。
偏見が生まれるのは互いのことをよく知らないからだ、というのは賛成するけれど、フォドラとパルミラに関してはそれ以外のアプローチが必要ではないかな。
それと、セイロス教が閉鎖的かは前回の感想で書いたので繰り返しになりますが、あまり閉鎖的ではないと思います。主の五戒を読んでも、異教徒死すべしなんて書いてないし。
アビスの異教徒がもうここにはいられない、と言っているので、排他的な面は確かにあると思う。ただそれはセイロス教ではなく、それ以外の宗教を認めない人間側にあるのでは?セイロス教が悪い、という構図はわかりやすいけど、そこに行きついてしまうクロードもクロードで閉塞的な考え方じゃないかな。
もっとも、これからフォドラが少しずつ変わるには何かしらの突破口が必要で、その突破口にセイロス教依存からの脱却を選ぶのは納得できるんですけどね。でも言うほどセイロス教そのものに原因があるの?とはやっぱり思う。
いちばんリベラルで視野が広くて公平な考え方なのはクロードだと思う一方、彼も彼なりの偏見があって手放しに賛同できるわけではない。よくできてると思います。
あといっこ突っ込ませてほしい。比喩だとわかっているけど、フォドラは全然狭くないと思うんですが!人口も多いし大陸だし。それなりの多様性はあるんじゃないだろうか。クロードが思うほど一枚岩ではない、はず。
そう考えてみると、内戦もなくフォドラを実質治めていたレア様ってすごかったのかもしれない……人外なのを差し引いても……。
同窓会は乱戦のさだめ
同窓会の醍醐味って、学生時代はたいして仲良くなかった人とお喋りできることだと思うんです。だいたいその場限りなんですけど……。
ということで、今回は三手に分かれて同窓会!
真ん中の橋を突っ切るのはベレト、ローレンツ、リシテア。向かう先にはベルナデッタ。学生時代あまり交流はなさそうですが、ベルも少しは社会性が身についているので楽しいテーブルになりそうです。普通の同窓会なら。
ヒューベルトが待ち構えている帝国側には、クロード、レオニー、ラファエル。
このテーブルはかなり盛り上がりそうでは?ヒューベルトも意外とノリがいいので、まともな同窓会なら非常に楽しかっただろうな。
王国側はマリアンヌ、イグナーツ、ヒルダ、ユーリス。
マリアンヌとイグナーツは同窓会でもてるタイプな気がします。ギャップにときめいてしまいそう。
フェリクスが怖いので戦力を多めにしました。どれだけ生徒を鍛えても、初プレイのトラウマは根深い。フェリクスとロドリグの恐怖は忘れません。
ヒューベルト・シルヴァンを倒したらみんなで王国軍側に集合。そこからは南に陣取っている皆さんを倒しながら、帝国側へと進みました。
基本的に相手は全滅させますが、今回ベルナデッタは放置していました。全弾撃ち尽くしたら動くのかとか、火攻めされるタイミングとか確認したくて。
マリアンヌとリシテアが交互に狙われながらもなんとか弓砲台をやり過ごす。その間にエーデルガルト以外を全滅させたのですが、いくら待っても発火しない。
これでもダメ。近距離攻撃できないらしいベルナデッタは立ち尽くすだけ。ショートボウ持たせてあげてよ……。
仕方ないのでクロードと先生でエーデルガルトのところに行き、計略花火大会(不発)で同窓会終了。
今考えると、王国軍・同盟軍両方が山に登っているのが条件だったのかな……せっかくなので、ベルナデッタは殺しませんでした。完全に戦う気ない子にとどめを刺すのはさすがに……。
第二部のベルナデッタの部屋を見ると切なくなる。誰にも心を開かないまま人生を終えたベルナデッタを暗示している気がして。
先生の責任大きすぎますね、このゲーム。
ディミトリの死
えっこれだけで終わり?と思わずつぶやいてしまうディミトリの死。でも戦争ってこういうものかもしれないですね。ましてこのルートのディミトリは元王子というだけでなんの立場でもないし。
ドゥドゥーはディミトリを止めるべきだったのでは?と思う一方、幼馴染やメルセデスの死を背負って生きろというのはあまりに酷なので、死んだほうがよかったのかもしれない。彼らは自分の欲望につきあった結果死んだわけで、ディミトリがそれを背負えるとは思えない。
ディミトリの勉強代は毎回高すぎるんですよね……ロドリグや級友たちが目の前で死んでようやく、復讐に囚われて自分が大事にしていたものを取りこぼしていたことに気づく。
このシルヴァンの遺言も、きっと何度もディミトリにかけていた言葉だろうに。自分の命と引き換えにしてやっと相手に届くなんて遅すぎる。
殺しておいてなんですが、遺言を聞くたびにシルヴァンはいい子だなと思います。欠点はあるにしても。初回で結婚してよかった。
ところで金鹿ルートの王国軍は、どういう経緯で結成されたのか疑問です。ドゥドゥーと幼馴染はディミトリを探していたんだろうなとは思うのですが、メルセデスが合流しているのが不思議。かつての同級生が困っているのを見て、流れで協力してくれたのだろうか。回復できそうな子いないしね。
それを思うと、ディミトリはほんともう……。
アネットとアッシュがいないので、青獅子ルートでの王国軍より地獄の空気だろうな。
メリセウス要塞の戦い
援軍を連れてきてくれたクロードには感謝するべきなんですけど、率直なところナデルたちにはじっとしててほしい。勝手にリンハルト倒すのやめてほしいし、勝手に死んでいくのもやめてほしい。
クロードも、秘策なのはわかるけどもっと具体的に事前連絡しておいてほしい。士官学校で報連相の大切さをきちんと教えておくべきだったね……。
本来ならパルミラ軍も全員生存させたかったんですが、飛行部隊は死神騎士のほうで手一杯だったので間に合わずやめてしまいました。
ところでリンハルト、エンジェル覚えてるのね。どうしてベレト先生が担任のときには覚えてくれないの?マヌエラ先生のほうが教え方いいのかしら……。
このステージは途中から死神騎士が逃げていくので、開始と同時に飛行部隊を飛ばして出口を塞ぎに行きました。
他の敵兵を倒す間、死神騎士を逃がさないためにこんな絵面になってしまって面白かったです。
ここでのカスパルと先生の敵対会話がつらい。まだ敵意むき出しにされるほうがましです。
エーデルガルトの下で戦っていた五年間、ここに先生がいてくれればとカスパルは思っていたんだろうか。紅花でも「エーデルガルトは先生がいなくなって荒れていた」と暴露していたカスパルは、エーデルガルトには先生が必要だと誰よりも強く感じていたのかもしれない。
やはり先生の責任は重い……。
カスパルは初回青獅子で引き抜いていたんですが、その際の「子供のころは要塞が遊び場だった」が心に残っています。
自分の力で功成り名遂げなければならないカスパルにとって、戦争って格好の機会のはずなんですよね。でもこういった発言や紅花で兵士を鼓舞する演技が下手だと言っていたことを考えると、心から戦争を望んでいるわけではないんだろうな。