おおぞの備忘録

引きこもりたがりの備忘録。

同窓会はすみっこで静かに飲んでいたい-青獅子プレイ感想②

青獅子、蒼月ルートの感想です。蒼月ルートのネタバレを多く含みます。

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ルート分岐かと思った選択肢(どっちも先生が傷つくだけ)

 

 

ディミトリの変貌

初回でものすごくショックだったディミトリの変貌。紅花ルートの時点で髪どうしたとは思いましたが、蒼月だと隻眼になるわドゥドゥーを失うわでより悲惨なことになっています。
先生への風当たりも強い。なんでよ、先生はいつだってディミトリの味方だったじゃないか……グレたのは先生を失ったのも一因じゃないのか?会えて嬉しくないのか?生きてたんだぞ?

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心があたたかくなった瞬間

でもとっさに声が出てしまうくらいには、先生のことを大事に思ってくれている……んですよね?同窓会だって来てくれたんだもんね?たまたまじゃないよね?
正直これがなかったら、さすがにディミトリ見放してた。ディミトリの優しさや正義感は本物だと思えたから、先生はディミトリのそばにいようと決めました。
甘えるなときついことを言いたくなる気持ちもなくはない。でも傷つけられた側が立ち上がる努力を強いられるのは理不尽だと思うし、それを克服できないのは悪いことではない。乗り越えられないと苦しんでいるなら、周りが手を貸してあげる必要がある。

エーデルガルトとディミトリを分かつのは、その理不尽にひとりで耐えきれたかどうかだな。どちらも正しくて間違ってない。

対帝国の戦争開始

最初に敵対したのは、フェルディナントでした。ドロテアを出撃させました。

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ごめんね。理解しあえる道もあったのにね。わたしが引き抜いてしまったばっかりに。支援を通して誤解を解いていったはずのふたりが、互いを理解しないまま殺しあうことになってしまった。

裏切り者って怒鳴られるより、理解してほしかったよって言われるほうがつらいな。そんなこと言われたら絶対に忘れられない。このあとの散策で、フェルディナントを殺したと落ち込むドロテアを見て反省しました。会話の回収はやめられないけど。
あとローレンツも初敵対でした。前回の青獅子では引き抜いていたので、敵対はしたものの仲間にできたんですよね……ごめんね。
ここから黒鷲学級の子たちと敵対しなきゃいけないのか……落ち込む……。
特に、毎回引き抜いていたリンハルトとの敵対が憂鬱。好きなキャラクターなので。こないだのシルヴァンとの初敵対もきつかったのに……。

グロンダーズの会戦

ストーリーも好きだけど、バトルも楽しいので好き。守り育てた教え子たちを指揮するの楽しい。初青獅子でのグロンダーズは「こんなに面白いステージあるんだ!」とわくわくした思い出。他学級の子を殺すのは心苦しいけど。
今までは右回り・左回り・弓砲台制圧と3チームに分かれて乱戦してましたが、初のハードグロンダーズということで慎重に行きました。
殺しつくしてやる!と意気込む級長には悪いけど、みんなで固まって帝国軍側に待機し帝国軍と同盟軍で潰しあうのを傍観する作戦です。
ただしベルナデッタの弓砲台は怖いので、先にユーリスとディミトリに倒してもらう。ユーリスvsベルナデッタでは内心特殊会話を期待していましたがなし。かつて殺そうとしたのに、情が湧いて殺せなかった友人を手にかけたユーリスの心情を思うと申し訳ない。
前線にある弓砲台に行くなんて勇敢だね、とからかわれていたベルナデッタ。火攻め前提の弓砲台に陣取り戦う姿を見ると、ああ本当に勇敢に成長して……と感慨深くなります。まあ、わたしの生徒じゃないけどね……。
弓砲台から戻ってきたユーリス・ディミトリと合流し、仲良く固まる王国軍。……に、まっすぐ突っ込んでくるヒルダ軍。

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どうして?

やむなくヒルダたちを撃破。その間に、弓砲台ではレオニー・リシテア・イグナーツが帝国軍と戦いペトラを撃破。いいよ!この調子で潰しあって!
一方でクロードとラファエルはまっすぐこちらに向かってきます。乱戦じゃないのに。今のところベルナデッタとヒューベルト(うっかりディミトリが射程に入ってしまった)しか倒してないのに。リシテアとイグナーツも合流して王国軍に向かってきます。

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ほんとうにどうして?

帝国と同盟の挟み撃ちは避けたいので、クロードたちを撃破。大半の同盟軍を討ち取ってしまい、当初の目論見は完全に外れてしまいました。

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こっちの台詞です

真面目に帝国と戦ってるのがレオニーと名もなき同盟軍しかいない。レオニーはひとりで魔獣相手に粘っていましたが、動き出したエーデルガルトにあえなく敗北。

これはけっこうショックでした。レオニー、なんだかんだで初回以外は一緒にいたので。ヒルダは撤退なのに、他の子たちはどうして死んでしまうんですか、卓上の鬼神さん?

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ごめんね。ジェラルトの仇はわたしが取るから

同盟軍が全滅してしまった上、エーデルガルトがこっちに来るので仕方なく進軍。アッシュに宝箱を回収してもらい、レオニーが討ち漏らした魔獣とエーデルガルトを倒して同窓会はお開きに。
終わってみると誰も死ななかったし、乱戦してもよかったかな……もったいなかったかも。次の金鹿では乱戦しよう。

騎士道とはなんだったのか

同窓会直後、フレーチェの復讐によりロドリグが死亡。死ぬ間際まで主君と国を心配したのは騎士の鑑と言うべき……なんだろうけど、ちょっとはフェリクスのことを気にしてほしかった。
ロドリグに信念があることも、そのために死ぬのは本望だというのもいいんだけど、でもそれ息子より大事?死の間際なのに、息子より国なの?
親としてそれはどうなの。フェリクスは親父殿はそういう人間と割り切っているようだけど、なんだかなあ。
メタなことを言うと、この時点でフェリクスがロストしている可能性があるから仕方ないのか。でもそこは差分作ればいいじゃん……。

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この日に親子がきちんと語り合えていることを願う。DLCでフォローが入ってくれてよかった。
というか先生、天刻使おうよ!フレーチェ相手ならそうそう失敗しないと思うよ。

 

ちなみにランベールもランベールでどうかと思う。子供を信じるのはいいけど、過信して重荷を背負わせてない?

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だからって死んでもいいや、にはならないだろう……

ついでに批判すると、ランベールは王国のことをあまり考えてないように思う。王妃や王子を連れてダスカーに出かけるのはどうなのか。そしてブレーダッド家はランベールとリュファスしかいないのだから、もっと気合をいれて世継ぎを作るべきなのでは?あなたの息子は戦争中でもブレーダッドの血を残すために子供を作りましたよ。見習ってください。
王族、しかも血がものをいう紋章社会で一人っ子政策はよくないでしょ。そうやって国を弱らせる手法、デルトラクエストで読んだわ。あ、もしかしてアガルタが似たような入れ知恵をしたのかもしれないね。
想像だけど、ディミトリにきょうだいがいれば何かしら変わったんじゃないだろうか。エーデルガルトに固執したのも、初恋の相手以外に唯一のきょうだいという意識から来るものだったのかなあとか思う。コードギアスでも「きょうだいは一番美しい関係」って言ってたし、義理とはいえ何かしらの特別な感情は生まれていそう。

 

ファーガスの教育方針にはあまり賛成できない、というのはプレイしていてちょくちょく思う。
寒冷で恵まれた土地ではないから国を守るべき貴族は相応の資質や実力が必要で、だから厳しい教育を施す必要があるのはわかる。
でもそれなら、紋章の有無に関わらず教育するべきでは?紋章がなくてもいい人材はいないのか?国を動かしているのは紋章持ちだけなのか?……いや、実際ファーガスではそうなんだろう。紋章がないと、そこにいる資格すらない。だから紋章なしで優秀な人材という発想がまずない。機会がないから証明できない。
紋章を持たないために廃嫡されるのは珍しくないとセテスが発言していたけど、それをいちばんやってはいけない国はファーガスだと思う。親が紋章を持たなくても子供に発現する可能性はあるんじゃなかった?
比べてしまうけど、アドラステア帝国は比較的自由な教育方針だと感じる。皇帝の求心力のなさがそうさせるのかもしれないので、あまり喜べる状態ではないけど。

 

なんの話かわからなくなってしまった。騎士道の話。

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ギルベルトもこう言っているので、やっぱり滅私奉公を是としているのだろうな。自分のために死ねと言えないディミトリは優しすぎると言われているし。思うところはいっぱいあるけど、そういうものだとシンプルに受け入れるしかないかな、ここは。
しかし貴重な紋章持ちがほいほい滅したらだめだと思うのだけど。