教師が願うのは生徒の幸福-青獅子プレイ感想①
青獅子の白雲の章感想です。
紅花・蒼月ルートのネタバレを含みます。
青獅子学級の日常
国王がダスカーの悲劇で死亡し、女好き摂政がなんとか治めている王国が一番ゴタゴタしてるんですよね。序盤で先生とジェラルトが仕事に向かおうとしていたのも王国だったし。
だから事件の関係者に青獅子生徒がいるのは仕方ないんですけど、でも恩人である養父や廃嫡されたとはいえ実の兄を殺さなければならないなんて……こんな子供たちがなぜ……と心を痛めながら教師生活送ってました。
青獅子は四角四面としていて伸びやかさはないけど、品行方正で真面目な学級。問題児が多い分自由な黒鷲学級とは、ちょっと温度差を感じます。でもみんな本当に可愛い生徒なので、教師生活とっても楽しいんですよね……。
鷲獅子戦も大盛り上がり。
それにしてもエーデルガルトは可愛いなあ。マヌエラ先生のもとで楽しい学園生活してるんだろうな。ベレトがいなくても元気でやっているんだな。
寂しくないと言えば嘘になるけど、エーデルガルトが年相応にはしゃいでいるのを見るのは嬉しい。このルートでそんな彼女を見られるのは、学生時代だけだから。
踊り子はフェリクスにしました。剣回避が欲しくて。
官能的に踊るフェリクス、見たいわー。まだ一度も踊り子にしていないのですが、踊り子フェリクス楽しみです。
ちなみに白鷺杯出場者はこちら。偶然ですが、弓が得意な生徒たちが揃いました。
女神の塔は初のランダムにしてみたところ、アネットがやってきました。今回はアネットと結婚しようかしら？
ちなみにアネット、斧術を極めさせたところソロンを1ターンで倒せるまでに成長しました。昔の頼りなかったアネットはどこへ。これだから教師は楽しい。
ジェラルトとの最後の会話
ジェラルトとベレトの会話があったの初めて知った。初めて聞いた。７周目にしてまさかの発覚、ぼろ泣き。
指示できればよかったのに……わたしがひとりでモニカ救出に向かえば、ジェラルトは死ななくてすんだかもしれないのに。
息子の成長を見せてあげられたのは、唯一よかったことかもしれない。でももっと一緒に戦いたかったよ……ジェラルトの支援なんだったのよ……。
炎帝エーデルガルト
ディミトリが炎帝の仮面を踏み砕く場面、好きなんですよね……厳しい表情で『炎帝』として振る舞い続ける素顔のエーデルガルトと、好青年の仮面を崩し憎悪を露わにするディミトリの対比が好きです。エーデルガルトの覚悟とディミトリが耐えてきた憎悪がよくわかる、いいムービーだと思います。
聖墓でのディミトリとエーデルガルトの会話をよくよく聞いていると、エーデルガルトは本当に何も言わないんですね。ダスカーの悲劇について聞かれても「黙して戦え」「わたしの知ったことではない」とはぐらかすばかりで。
アガルタが主犯ですわたしも帝国も関係ないですとは言えないし、かといって肯定するのも嫌だろう。だからこういう返答になるのは仕方ないなと思うけど、でもこれは疑われるよエーデルガルト。どう見ても悪役だもの。
黒鷲学級前任の先生としては、ディミトリをエーデルガルトだって苦しいんだよわかってやれ！弟でしょうが！と一喝したいけれど、苦しいのはディミトリも同じなんだよね。そしてふたりの苦しみが同時に解決できる道は潰えた。もうぶつかりあうしかない。
胸が締めつけられる。こんなこと言われて心が動かない人いるの？
今すぐ帝国に寝返りたい。エーデルガルトを支えてあげたい。これから先の五年間、ひとりで立ち続けなければならない彼女の力になってあげたい。
今更どうしようもないけど、弱々しく言うエーデルガルトを前にすると願いたくもなる。不可能だけど、和解できるルートはなかったのか。
ディミトリにいろいろ言いたい
最初に断っておくけど、ディミトリのことは好きです。
というか嫌いなキャラはいない……かもしれない。レア様は嫌いというより不信感なので。
そのいち・エーデルガルトに執着しすぎ
黒鷲でのディミトリって、「さわやか王子様系」「あんまり絡みがないのになぜかエーデルガルトを恨んでる人」「なんかよくわからんけど怖いこと言う人」「寝ない人」くらいのイメージしかなかった。
ディミトリ視点だとこんなにエーデルガルトエーデルガルトなんですね。忘れてたよ。思い出したよ。
これ言うと怒られそうだけど、エーデルガルトからしたらディミトリうざくない？いちいち絡んできて。
先生に「実は義理の姉弟なんだ～」「踊りも教えてもらったんだ～」「別れるときに短剣あげたんだ～」ってことあるごとに思い出話するしさ。エーデルガルトからしたらうざいと思うんだよ……初恋の相手はディミトリでも、エーデルガルトが今好きなのは先生でしょ？子供のときの話を掘り起こすなそれをよりにもよって先生に言うな！って怒っちゃう、わたしなら。
淡い初恋の思い出としてそっと胸にしまっておけばいいのに、ディミトリ、なぜそれができない。
ディミトリは良くも悪くもひとつに執着しやすいタイプなんだろうな。その性格と復讐心が最悪の化学反応を起こして、凶暴性に繋がっているような気がする。
ディミトリは執着心が強くて視野が狭い。だからどういう人生を歩んでも、他人を傷つけ自分も傷つきながら生きる人生になりそうだ。正義感は強いし根はいい子だと思うんだけど、使い方を間違えている。だから先生はディミトリに寄り添っていこうと思います。たとえ心が折れそうになっても(現在蒼月で失せろ失せろ言われている)。
そのに・即位したほうがよくない？
士官学校入学のために即位を先延ばしにするのはわかる。アドラステア皇帝も卒業しているし、見聞を広めるためにも入学するべきだと思う。他国の貴族と知り合いコネを作り、良好な関係を築いておくのも重要だ。
でも入学理由が復讐なのはいただけない(実際は上記の理由もあるんだろうけど)。シルヴァンやロドリグが外伝で言及しているように、ファーガスの国情はよいとは言えない。シルヴァンは摂政がよろしくない、早くディミトリに即位してほしいと発言している。ディミトリはすぐさま即位して務めを果たすべきじゃないだろうか。
入学前に即位しておくのはだめだったのだろうか？卒業直前とはいえ、エーデルガルトは学生のうちに皇帝に即位しているし。
……とはいってもまだ十代であるディミトリに重責を負わせるのは、個人的にはどうかと思う。大人がしっかりするべきだよね。エーデルガルトには頼れる大人がいなかったけれど、ディミトリも王都にそんな存在はいなかったのだろうな。幼馴染もロドリグも頻繁に会えるわけではないし。
ディミトリはエーデルガルトより恵まれていると以前書いたけれど、実はそうでもないかもしれない……ディミトリが強者側の人間だ、という主張は変えないけど。蒼月やりながらじっくり考えよう。
そもそもどうして士官学校に入学するのが復讐に必要なんだろうか？ここはちょっとわからない。
入学時点ではエーデルガルトとダスカーの悲劇を結びつけてはいなかっただろうし、何が狙いだったんだろう。図書室？まさかなあ……。
アビスの図書室に『ダスカーの悲劇は教団内部に手引きした者がいたのでは』という報告書があった気がするので、教団を調べるためなんだろうか。王国と教団は親しいとはいえ、わからないこともあるだろうし。
そのさん・ドキッとするからやめて
口説かれてるのかと思いました。シルヴァンより口説き上手なのでは？
不覚にもときめいてしまうので、こういうのはよくないと思う。しかし素直に言っているだけなのがまた厄介。思ったことをそのまま言っていると、名君にはなれないわよ……。
紅花感想補足
ディミトリ、もしかして紅花では結婚して子供もうけてる？
タルティーン平原直前に「わたしが死んでもブレーダッドの血は続く」と言っていた気がする(スクショ忘れた)。叔父の話かな～と思ったけど、ディミトリより年上の叔父を当てにはできないよね。
やっぱり結婚してたんだろうな……でも奥さんに愛情とかはなさそう。政略結婚ってそういうものだろうけど、ディミトリには幸せな結婚をして家庭を築いてほしかった。ディミトリの執着心を、憎悪ではなく愛情として発揮してほしかった。もっとも愛情が行き過ぎたら、それはそれで悲劇になる気がするが。
生涯独身でもいいし戦いに明け暮れてもいいけど、自分のための人生を歩み幸せになってほしいです。ディミトリに限らず、エーデルガルトやクロードやユーリス、他の生徒たちも。
でもそれは一度には叶えられないんだよね……先生は神ではないので。目の前の担当学級しか救えない。
最後にエーデルガルトの話。どのルートであっても五年後に彼女の血縁はいないし、立場上妊娠している暇はない。
そうすると紅花ルート以外では、フレスベルグの血は途絶えてしまうんだろうな……レア様に刃を向けた時点でお家断絶になるのは仕方ないのか。しかしかつてセイロスと手を取り合ったフレスベルグの家系が途絶えてしまうのは、セイロスからするとどうなんだろう。あまり人間に興味はなさそうだけど、それでも寂しさはないのだろうか。
