生徒可愛さで戦う教師-黒鷲プレイ感想②

紅花ルートの感想書きなぐりです。
最終ステージ出撃では涙が出てしまうやばい先生。可愛い生徒たちとやっとここまで来れたと、毎回しんみりしてしまいます。可愛い生徒のためなら上司に剣を向けることも躊躇いません。

f:id:oozono:20210612153704j:plain — かつての上司にとどめを刺す灰色の悪魔

以降、紅花・蒼月・翠風ルートのネタバレを含みます。

前世の生徒たちとの闘い
エーデルガルトに寄り添いたい
人の世
今後チェックしたいこと

前世の生徒たちとの闘い

リーディングシュタイナーつらい(こないだシュタゲ見た)。
ミルディン大橋でのイグナーツから始まり、次々と他学級の生徒たちを手にかける先生。と、親友を斬れと出撃させられる生徒たち(敵対会話のために)。
「甘いことを言わないでください」と声を震わせるイグナーツや、静かな声でマリアンヌに語りかけるヒルダを見て、先生は罪悪感で泣いてました。声優さんがうますぎるのがいけない。
今回はリシテアもクロードも殺しました。戦争ってこういうものらしいから。もっともクロードはペトラが一撃必殺で倒してしまったので、命乞いを聞く暇がなかったんだけど。
ところでクロード、「俺を生かしておいたほうがいいんじゃないか？」って命乞いしたそばからパルミラが攻め入って来るのはどうしてなの？あんまりパルミラで発言力ないんじゃ……いや、これからに期待かな。今回は殺してしまったけれど。
あとデアドラに出陣する生徒、リア王の娘の名前でそろってるのにやっと気づきました。

今までベレス先生でプレイしていたので、シルヴァンは必ずスカウトしていました。今回初めてシルヴァンと戦わなければならず、なぜスカウトしておかなかったと後悔しながらタルティーン平原に出撃。たまたまですが、この日はシルヴァンの誕生日でした(2021/6/5)。
きつい……と思いながらも、しっかりイングリットとイエリッツァを出撃させる鬼先生。
戦闘中に「あれ？出撃人数11人いるな、10人のはずだけど」と思ってよく確認したら、無意識に敵将のシルヴァンをカウントしていた。涙が出た。

シルヴァンもイングリットも、まあほとんどそうなんだけど、「先生を信じて帝国につきました」って言うのやめてほしい。先生にそんな立派な理由や正義はないんだ。エーデルガルトに寄り添いたくて帝国についただけなんだ……。

f:id:oozono:20210612153710j:plain — そのために祖国を裏切ってもいいの……？

自分の信じる人=先生のために忠義を尽くすのが騎士の美徳なのだろうか。頼むー自分で考えてくれ頼むー。先生が間違ってると思ったら刃を向けてくれて全然かまわないんだ。
蒼月ではローレンツが家庭の事情で一時離脱したと思うけど、紅花はないですね。王国出身者には離脱イベントあってもいいんじゃないかなあ。

ドゥドゥーは人間の姿で倒しました。ドロテアさんが頑張ってくれました。メティオの命中率100が一番生きるわ。
以前紅花ルートをしたときはわかりませんでしたが、このルートでディミトリが安らかに眠ることができるのはこの瞬間だけなんですね。せめて最期だけでも、自責の念や苦しみから解放されてほしい。

f:id:oozono:20210612153619j:plain — これで次は青獅子にしようと決めた

アネット、イエリッツァは肉親を殺させてしまって申し訳なかった。

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女神は罰など下しませんって怒ってたギルベルトにこんなこと言わせて申し訳なかった……人智を超えたものにすがって、責任転嫁したくなるよね。そうだよね。ごめんね。

エーデルガルトに寄り添いたい

これはどのルートでも思うことだ。
エーデルガルトが戦争を起こした点については、思うところがいろいろある。教団を悪とするのは短絡的ではないか？アガルタにいいように洗脳されてないか？などなど。
ただ皇女という立場上、むやみにアガルタを刺激して帝国に被害を出すことはできない。それに何より、エーデルガルトがアガルタに逆らえる精神状態ではなく、彼女が置かれた状況も最悪。
だから、戦争に踏み切ったのも仕方ないのかなと思う。どうせアガルタもセイロス教団も潰すし、敵の敵は味方だし、アガルタと縁を切るのは難しいし……。
あと帝国単独でつぶすには教団が大きすぎたのもあるかも。アガルタなら比較的帝国だけでも潰せると思ったとか。

エーデルガルト、けっこう内向的ですよね。休日は家にこもってごろごろ、ひとりでいることでHP回復するタイプ。

f:id:oozono:20210612153658j:plain — お願いだから言い訳してほしい

これだって潔さからではなく、言ってもどうせわからないでしょうという諦め、言っても理解されない恐怖からきているのではないかと思う。傷つくなら自分から遠ざかるという回避。
師と慕う一方で先生を突き放すことも多い……なぜか最後の一歩を許してくれなくて、最初は寂しかった。他人と距離を縮めるのが苦手で、だからどこまで自分を許してくれるか試し行動に走ってしまうのだろうな。
まあ試し行動でもなんでもすればいいのです。その程度で紅花の先生がエーデルガルトを見捨てるわけがない。誰も守ってくれない、自分が強くならなければと必死に生き抜いてきた彼女のそばにいてあげたい。

f:id:oozono:20210612153635j:plain — かわいい

こういう安心感を抱いてくれていることが、先生は本当に嬉しい。

それにしてもつくづく思う。アガルタが邪魔。アガルタさえいなければエーデルガルトがこんな目に遭うことはなかった。紅花の章にアガルタボコボコの節を追加してほしい。
教団・アガルタ・ネメシス・帝国・王国・同盟の利害関係や成り立ちがいまいちわからないので、最後のルートをやる前に整理しておきたいところ。ダスカーの悲劇とアガルタの関わりもよくわからないし。

エーデルガルトにとって最も問題だったと思うのは、周囲に信頼できる、心を許せる、頼れる人間がいなかったことだ。
父親は頼れないし、ヒューベルトは忠実だけど一緒にいると主君として気を張っていなきゃいけない。甘いものを食べてごろごろもできない。
フェルディナントは父親から実権を奪った貴族の息子だし、ペトラと境遇は似ているけど立場上打ち解けるのは難しい。
その点、ディミトリはかなり恵まれている。次は蒼月ルートの予定だけど、これはエーデルガルトにとって最も残酷なルートだと思うので気が重い。
「あなたに持たざる者の気持ちはわからない」と語るエーデルガルトを思い出すと心が痛くなる。特にラストは見るに堪えない。周りに信頼できる幼馴染や貴族・騎士がいる、自分より恵まれた男が自分に手を差し伸べてくる。自分を救ってくれた、でも自分を選んでくれなかった先生を携えて。最悪な敗北だと思います。

蒼月ルートの感想で言うつもりだったけど、ディミトリってどちらかといえば強者だと思う。君も誰かを踏みにじっているのでは？最終ステージ前の会談は、エーデルガルトの地雷踏みまくってるようにしか見えない……無自覚は時に罪となる。

そういう意味では似たもの姉弟だと思うんだ。

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ここでの会話も、お互いに奪い返すことでしか未来を作れないと考えているように見える。奪われたものを奪い返すには、ディミトリの憎む強者にならねばならないわけで。結局堂々巡りだよね。

で、色々考えると思うんですよ……先生をより必要としているのはエーデルガルトではないかと。紅花ルートがわたしの正史ではないかと。
しかし最初に他の学級を選んでいたら、こんなに彼女に肩入れすることはなかっただろうな。八つ当たりで戦争起こすなと思っていたかも。記憶消してもう一回最初からやりたいけど、それでもわたしは黒鷲学級とエーデルガルトを選んでしまう気がする。

人の世

まだ全ルートクリアしてないんですが、わたしは紅花ルートのエンディングが一番好きです。先生が人間になれる唯一のルートなので。こういう意味でも、わたしの中の正史は紅花だ……ソティスを想ってくれる人間が地上にいなくなるのはつらいので、紅花ルートでソティスエンドが一番円満かな。
他ルートだと女神の眷属として生きる=長寿、人間の感覚からすればほぼ不老不死になってしまうのが嫌。可愛い生徒たちに先立たれるのつらい。セテスやフレンは人生エンジョイしているけど、先生はそうなれる気がしない。
何より、先生憎しで平気で市街に火を放つ女神を葬り去ることができる。あのシーンはいいですね、レア様に申し訳ない気持ちを一掃してくれる。遠慮なく白きものを叩きのめすことができるので、あれはシナリオの優しさだと思ってる。
欲を言えば、紅花ルートでアガルタを殲滅できればよかったんだけど……他ルートより短いし、追加シナリオが心からほしい。ヒューベルトがアランデル公をボコボコにしてるのが見たい。
紅花の外伝でアガルタのあほを救出しなきゃいけないの、とても気に食わないんですよね。こっちが助けてあげようとしてるのに勝手に突撃して死ぬし。魔獣相手に孤軍奮闘で粘るゲルズ公を見習ってほしい。